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赤穂緞通への思い

百年分の「思い」を後世に受け継ぐために

播州赤穂にて着物を中心としてお手入れを行っておりました当社に、一人のお客様より「古く痛んだ赤穂緞通を何とかきれいにできないか」とご相談をいただいたことが、赤穂緞通のお手入れを始めたきっかけです。そのお客様は古緞通の再生や、新しい赤穂緞通の制作にご尽力されている織り手さんの一人で、そのお客様の情熱に心を打たれ、赤穂緞通のお手入れに挑戦することとなりました。
 
藍をはじめとする特有の草木染めや、100年余り昔、当時最先端であったであろうドイツの化学染料で綿糸を染められ緞通に差し込まれた技術による影響や、時代を重ねた汚れには、様々な種類や対処法があります。

そのため、お手入れの方法を確立させるまでには、様々な困難がありました。しかし、私ども職人としての「心意気」とお客様の「思い」があったからこそ乗り越えることが出来たのです。
 
百年以上の歴史があるものが大半である緞通には持ち主の思い入れがずっしりと詰まっています。その「思い」を受け止め、この美しい緞通を後世に伝える為、さらなる技術の向上を目指しながら日々作業に取り組んでおります。

赤穂緞通(あこうだんつう)
オリエントの魅力を和に引き込む赤穂緞通(赤穂段通)。暮らしの中でその美しさをたたえつつ道具として場に存在します。その柄は100年の時を越え、今なおモダン。和・洋を問わず空間を時には引き締め、また時には柔らかく演出する。素足で一歩踏み出すと柔らかに足を押し出し、手織り独特の温もりが伝わってきます。
所有年数が100年近いものが多くあり、年月の重なりが生む風合いは、アンティークカーペットとしてその趣を楽しまれ、家宝としても愛されております。
 
 
赤穂緞通の歴史
赤穂の地で江戸末期に考案された赤穂緞通は、その風雅な文様で、茶人、名のある料亭、お茶屋などを魅了し、大正から昭和初期にかけては海外にも販路を広げ全盛期を迎えました。昭和12年、綿花輸入制限を受けて、緞通場の閉鎖を余儀なくされ、その後は衰退の一途を辿ることになります。
 
 
現在の赤穂緞通
赤穂緞通の製造を生業とされている織り元は残念ながら、現存していません。しかし、赤穂市内に数ヶ所の個人工房があります。伝統工芸としての保存と技術の伝承、地場産業として積極的に市場へと販路開拓を行っておられ、当社とも日々技術的な検証などを通じノウハウを向上する関係となっています。
また、京都の祇園祭の中で開催される屏風祭ではその屏風の敷物として設けられる緞通の多くは赤穂緞通と言われています。
 
 
工房ひぐらし
精力的に赤穂緞通を作っておられる個人工房